デジタル小電力コミュニティ無線 IC-DRC1
142/146MHzを使用するデジタルトランシーバー
簡素化された外箱でコストダウン?
免許・資格・申請・電波利用料不要で購入したらすぐに使えるデジタル小電力コミュニティ無線機を入手しました。ライセンスフリー無線に属すると言うことで市民ラジオ、特定小電力無線、デジタル簡易無線に続いて第四のフリラになるでしょう。
142/146MHzを使用して全部で18チャンネルある。1~17chが通話用のチャンネルで18chが呼出用のチャンネルと取り決められているようです。デジタルコーデックはTOKUDERと言うものが採用されているようです。今後販売されるであろう他社の同種の無線機との交信も可能になるらしい。
アンテナを交換することが可能でメーカーが工事設計認証を受けたアンテナが使用できるようです。1/4λ、1/2λの2.14dBiのアンテナ等が使用できるみたいです。第一電波工業あたりから車載用や固定局用も出ると思います。
出力は0.5Wで弱い。市街地でハンディホイップアンテナ同士だと数kmが限度でしょう。場合によっては1km以内になるでしょう。見通しの良い郊外や山での運用だと数十kmから数百kmは交信可能と思われます。
このトランシーバーにはGPSレシーバを内蔵しており送信時に位置情報が送出される。元々この周波数は動物検地システムで使われている周波数でサルや鹿など動物に発信機が付けられそれらの動物を監視する無線システムとなっている。この仕組みを音声通信でも使えるようにしたのがこのデジタルコミュニティ無線になり人を監視できる仕組みと言うことだろう。
この位置情報を送受信して相手との距離や相手の方角が表示される。ホビーで無線の交信を楽しむ我々には便利な機能かもしれません。位置情報が発信される無線機なんて怖くて使えないと言う意見が聞こえてますがそのための無線システムです。怖いなら使わなかったらいいだろう。
今のことを業務局は聞こえてきませんが申請や電波使用料が必要なデジタル簡易無線の代わりにこのデジタルコミュニティ無線の導入が多くなるとすぐにチャンネルは埋まるだろう。また動物検知との混信や山間部にある動物が検知されたときに警報が鳴る装置の誤作動が心配されます。その仕組みを詳しく知らないので何とも言えませんが。
メーカーのサイトによると「自治会やサークルなど、防災・防犯用途に限らずコミュニティの連絡用として広く使用可能」と書いてある。使用用途は自由のようで不特定局との交信にも使用できる。呼出専用のチャンネルもありアマチュア無線のような不特定局の呼出(CQ)で交信を楽しむこともできる。これからどれだけ普及するかわかりませんがフリラのアイテムが増えて楽しみが増えました。